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■HDDムービーカメラ



前の会社で映像班がビクターのeverioを買うと決まったとき、僕はすごい感動した。HDDビデオ!



しかし実際に会社に届いたそれは、

  ・マイク端子がない

  ・転送に専用インターフェイスが必要

というクリティカルな欠点を持っていた。



しかも残念なことに、現在に至るまで各社のHDDムービーカメラはビクターのeverioに比べコスト対HDD容量のパフォーマンスが異常に低い。十分な選択肢はない。



■ビデオブログ



しばらく後、たまたま見た海外サイトがあった。

http://www.akihabaranews.com/index.php

「AKIHABARA NEWS」と題されたこのサイトでは、SWFインターフェイスでFLVを再生していた。YouTubeや各ビデオブログなどが出揃う前のことだ。これを見て僕がすぐさま思い出したのはコレだ。

http://www.akibablog.net/

「アキバブログ」は毎日数回のエントリで、アキバのウィンドウショッピングを疑似体験させてくれる。セール品や新店舗が紹介されることもあるので、実際に役立つ情報も少なくない。



Webサイトとしての「アキバブログ」の着眼点と、その運営開始時期は見事である。その証左に、東京秋葉原大阪日本橋に関する、いくつものフォロワーサイトが生まれている。



■何かが可能になりつつある



またしばらくして、皿の上にカメラを載せて回転寿司のレーンを一周させたビデオを見た。ワンアイデア=ワンビデオの典型ともいえる短いクリップである。

以上の最近の経験をもとに、僕は「何かできるのではないか」と考えている。







  *  *  *



http://www.bidders.co.jp/item/64960298



10000円。



320/240サイズをMPEG4圧縮ASF形式で保存。

16MBあたり4.5分。

SDカード256MBまで対応なので、最長72分という計算。



ちなみにSDカード256MBは3000円が相場。



電源供給は単3電池2本。これはeneloopなどの充電池を使えばランニングコストはほぼゼロと考えられる。



ただし最長撮影時間72分よりも、電源寿命50分のほうが短いのは憂慮すべきポイントだ。





撮影後、

 1.PCへドラッグアンドドロップ

 2.(編集)

 3.asf -> FLV 変換

これでアップロードするビデオファイルの完成。



あらかじめページテンプレとして、FLV再生専用swfインターフェイスを用意。URL変数で指定されたFLVファイルを読み込む。



記事本文とビデオファイル名指定を記述して、その回のエントリを投稿。

これでビデオブログの完成。

優れたテクストを記述するのにかかる労力を考えれば、日常で運用するのには十分なほど簡潔なルーティンと言える。



  *  *  *



さてここで気になるのは、コンテンツはどうするのか、という問題。作品志向を捨てて、どれだけ気軽に、しかも興味深い情報をパッケージできるのか、という点だ(しかも日常的に)。



たとえばアキバレポート的なものが出来そうだ。もっとローカルに偏ったものでもいい。でも実際には店舗の撮影はそれほど簡単ではないだろう。



あるいは気になるものに出会ったらすかさずvideo shooting?でも大抵の被写体は、一枚の静止画で事足りるのかもしれない。



また考慮しなくてはいけないのは、いかに編集を少なく出来るか、である。むろん、数年間カメラ回してないよなーというような僕であっても、おおまかにEDしながら撮影することはできるだろうが、実際そのさじ加減はやってみないとわからないだろう。



■今は亡き

Mustak Japanの製品にも、

 DV5300SE

 DV5500

 DV12M

といったラインナップがあり、オークションで盛んに売りに出されている。

2-4万と言った感じか。