She’s a waterfall
思い立ったが吉日。
青梅市の奥多摩というところにきています。
滝に打たれに来ました。
「飛ぶ本」というニセ現代美術作品の制作以来なので、かれこれ5、6年ぶり?
いまどきはこんなところでも無線LANが使える店があるなんてびっくり。
休みの日に滝に打たれる、というのもなかなか流行るかもしれません。
でもさすがにこの季節なので、死に掛けました。
ただ、生命の危険と引き換えに、改めていろいろと感じることが出来ます。
まず、自分がブロンズセイントになった感じに襲われます。
何のためかは知らんが、「アテナのために!」って感じがします。
要するに無謀な挑戦をしている自分にうぬぼれているのでしょう。
あまりの冷たさに笑いが止まらなく、独り言も止まりませんでした。
次の段階としては、やはりだんだんみじめな思いが膨らんできます。
ぼかぁアホだ。
でも最初からアホなことをしに来ているので、自作自演ですね。要するに。
そしてようやく、自分のなかの何らかの思いのようなものが、こう、つるつるしてくるような気がしてきます。
何も考えずにいられて、しかも感覚は澄んでいく。
でもこのまま放っておくと自分はしにます。たんじょうびを目前にして、僕はこんなよくわかんないところで、誰にも説明の付かないことをして死ぬのです。
それでは家族は、悲しいと思うどころか、「なんだあいつは。」と思って、どうでもよくなってしまいそうです。それは不本意です。仲良くしたいもんね。
さて、もちろんシャワーなら毎日浴びてるけど
滝に打たれるなんてはじめてなので、
これは僕にとってものすごいアトラクションでした。
悟りを開くどころか遊園地のようです。
かなりテンションがネズミです。
とにかく身体じゅうの皮膚の、上側だけがめちゃくちゃ痛い。
たぶんあんまりスケールのでかい滝だと、骨折すると思います。
ohhh,MEN!
つまり、あまり「和」な感じではありませんでした。
jackassな感じでした。
アメリカンな感じでした。
これはたぶん、「滝に打たれる」という行動様式が、僕とアメリカ人とどちらからも等しい距離感、つまりおんなじくらいに良くわかんないことだったからだと思います。
でも今日は楽しかったのでよかったです。
この超あったかいコートも、2万円だして買っといてよかったです。山には割と似合います。
ただそれでも身体の震えが止まらないけどね。
問題は、着替え終わった、ずぶぬれの衣服。
いま店の外のそのへんのサクにかけて乾かしてますが、帰るまでには難しそう。帰るとき重いんだろうね。あー
「これが現実の重み」とか言いながら電車を乗り継いでアパートに帰るのですか。そうですか。
26さいになっても僕はこうやってアホとして生きてゆきたいと思います。