Carry that weight

憑き物が落ちた、とはまさにこのことだ。

かくもあっさりと道が開けるとは思っていなかったので、期せずして笑みがこぼれてしまいそうになる。

不謹慎で、失礼かもしれないが、ぼくは本当に、いまようやく、心の平静を取り戻すことができたのかもしれない。

そんな気がしている。





来月から先のことを思うと気が重い?

来月ったってもうあと1週間だぜ。

大人はこんなことぐらいでWAH WAH言ったりしないんだよ。



僕は今完全に開いている!!



明日の方向から吹く風を感じる。



いい風吹いてきたね!







ぼく個人に限っていえば、いま、さいっっっっこうに気分がいい。



でも、ここに至るまでの自分のふがいなさは、これからしっかりと心に刻み込まねばならない、反芻しつづけなければならない不思議な事柄だったし、



同時に、それをとりまく人たちが、確かにそこにはいたのだ、ということも忘れてはならないのだろう。たぶん。



どうでもいい、というには繊細すぎて大切すぎる問題なのだろう。たぶん。



そして、秘密は秘密のまま。







たしか一ヶ月前に、何も考えないようにするために、HDDメディアプレイヤーを買った。常に僕は意識を反らすようにつとめていた。何から?この因果関係について考えることから。



立ち止まると立ち上がれない、と思ったからだ。疲れた心で物を考えてはいけない、と経験的に知っていたからだ。



でももうヘッドホンはいらない。

僕は自分のすべきことを自分の時間を使って考え、行動する。

僕はもういちど時間を取り戻す。



これは忘れずにおくべき経験だが、解き明かすべき問題ではないと思う。



だって、もはや応えは出したのだし、

そもそも、この問い自体が答えだったのだから。







ここでひとつ、違った話を。



通常、会社員はオンとオフを使い分けている。

仕事モードとそうでないときとの切り替えだ。



いわゆる引きこもりの人は、オフなのではなくて、常にオンだからしんどい。

それなのに、さらに「オンになれ」と要請されて、さらにしんどくなっている。



これは斉藤環の引きこもり症例に対する見解だが、

なんだかこの数ヶ月をめぐる僕の冒険はこれにぴったり当てはまっていたような気がする。



僕は常々「ウォークマン=瞬間引きこもり装置」だと考えていたので、ずっとこれを所持しないようにしてきた。

ところがこないだ、自分の仕事の絡みもあって、買うことにしてみた。



じっさいに使っていると、オンとオフの切り替えがとても上手くいった。瞬間的に、電車の中や路上、街中で引きこもって、バランスをとっている。そういう人たちは決して少なくなさそうだ。



ほうっておくと常に「オン」の状態で、放電しっぱなしになるのは僕の悪い癖だ。吸収することと思考することがとめられない。





そう考えると、たしかに僕には向いていないことがあるね。

例えば、会社とか。



ありがとうございました。